和紙のQ&A:和紙はどんな用途に使われていますか?
2018年05月23日
*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****
和紙の魅力と多様な用途
和紙は、その美しい風合いと優れた耐久性から、古くから日本人の生活に深く根付いています。原料となる植物繊維の種類や製法によって、様々な特徴を持つ和紙が生まれ、用途も多岐にわたります。今回は、幅広く活用されている和紙の用途をいくつかご紹介します。
和紙の主な用途
- 書画
書道、書画、日本画、写経、書物、色紙など
- 局紙
紙幣、証券など
- 工芸・日用品
葉書、便箋、和傘、懐紙、紙衣、扇子、うちわ、ぼんぼり、提灯、行灯、張り子、一貫張り、紙鍋、マスキングテープなど
- 建築資材
障子、襖、衝立、屏風、壁紙など
- その他
修復用紙、和紙アートパネルなど
和紙の魅力とは?
- 自然素材の温もり
楮・三椏・雁皮などの自然素材から作られる和紙は、温かみのある風合いが特徴です。人工的な素材にはない、独特の肌触りと視覚的な美しさを楽しむことができます。
- 高い耐久性
良質な原料と伝統的な製法で作られた和紙は、長い繊維が複雑に絡み合うことで、非常に強靭な構造を持っています。古文書など、和紙だからこそ現代まで残っている貴重な資料も数多く存在します。
- 多様な表現力
和紙は、その原料や製法によって、無数の表情を見せます。薄くて透けるものから、厚くて丈夫なものまで、様々な種類があり、表現の幅も広いのが特徴です。
和紙は、その美しさ、耐久性、そして表現力といった多様な魅力を持つ素材です。伝統的な用途にとどまらず、現代においても様々な分野で活躍しています。こちらの記事では、和紙を使ったDIYをご紹介しています。この機会に、暮らしの中に和紙を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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著者/この記事を書いた人
浅倉紙業株式会社(Asakurashigyo Corporation)
浅倉敏之
石川県金沢市にある明治30年(1897年)創業の和紙専門店です。自社工房で制作する染色・創作和紙をはじめ、和紙インテリア製品や和紙小物など、幅広い和紙製品を取り扱っています。お客様のご要望に合わせたオリジナル製品の企画・制作も承っております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。