和紙のQ&A:和紙を安く買う方法とは?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

和紙専門店「紙あさくら」

 

和紙の繊細な美しさ、温かみのある風合いは、私たちの心を惹きつけてやみません。しかし和紙は「高級品で手が出しにくい…」と感じている方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、知っているとちょっとお得な「和紙を安く買う方法」をご紹介します。

 

和紙専門店で購入する

 

  • 包み買いがお得(機械漉き和紙限定)

 

和紙の種類や厚さにもよりますが、全紙で200~300枚で1包みになっていることが多いです。仮に、ばら売り価格が400円の紙が、包みで買うと1枚単価200円になることもあります。同じ和紙を使い続ける予定がある場合や、お知り合いにも同じく使いたい方がいるのであれば「包み」での購入検討をおすすめします。注意点として、もし店舗に在庫がない場合、メーカー取り寄せになるのでメーカー送料が別途追加される可能性があります。それを含めても、多くの場合、ばら売り価格より安くなります。

 

  • B品や端紙を活用

 

和紙専門店では、B品や端紙を販売している場合があります。B品とは、多少の色ヤケや傷、汚れがある和紙のことです。お店側としては、基本的にお安くしても販売したいものですので、通常よりも求めやすい価格で販売されていることが多いです。ただし、これらの商品は全ての店舗で必ず販売されているわけではありません。もしB品や端紙をお探しの方は、お店に足を運んだ際に直接確認するか、店員さんに尋ねてみてください。掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

 

産地で購入する

 

和紙の産地では、例外もありますが、直売りのため安く購入できる場合があります。また、産地ならではの体験として、直接漉いているところを見学したり、職人さんから話を聞いたり、その土地の空気感を感じることができます。その経験を通して、和紙への理解が深まり、たとえお値段は変わらなくても、結果的に「お得感」や「満足感」を感じることがあります。

 

まとめ

 

今回お伝えした内容は、和紙をお得に購入するための一例です。和紙の価格は、原材料や人件費の高騰により上昇傾向にあり、特に手漉き和紙は年数回の値上げも珍しくありません。しかし、価格だけで判断するのではなく、和紙が持つ深い魅力や価値を知ることで、より満足度の高いお買い物ができるはずです。今回ご紹介した方法を参考に、お客様にとって最適な和紙を見つけていただければ幸いです。

 

 

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著者/この記事を書いた人

浅倉紙業株式会社(Asakurashigyo Corporation)
浅倉敏之

石川県金沢市にある明治30年(1897年)創業の和紙専門店です。自社工房で制作する染色・創作和紙をはじめ、和紙インテリア製品や和紙小物など、幅広い和紙製品を取り扱っています。お客様のご要望に合わせたオリジナル製品の企画・制作も承っております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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