和紙のQ&A:和紙は食べられますか?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

陶器の皿の上に重ねて置かれた手漉き和紙

 

結論からお伝えすると、ヤギやシロアリなど、紙の主成分である「セルロース」を消化・吸収できる生き物も存在しますが、人間は消化することができません。

また、消化できる生き物であっても、現在流通している和紙や洋紙の多くは、製造過程で様々な薬品が使われています。人も動物も、決して食べたり与えたりしないようにしてください。

例外として、薬品が使われることの無かった時代の和紙はどうだったかというと、実は飢饉の際の「救荒食」として調理して食べられていたという歴史があります。こちらの記事では「条件さえ揃えば人間でも食べられる!?」という面白いテーマを交えて解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

 

 

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著者/この記事を書いた人

浅倉紙業株式会社(Asakurashigyo Corporation)
浅倉敏之

石川県金沢市にある明治30年(1897年)創業の和紙専門店です。自社工房で制作する染色・創作和紙をはじめ、和紙インテリア製品や和紙小物など、幅広い和紙製品を取り扱っています。お客様のご要望に合わせたオリジナル製品の企画・制作も承っております。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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