和紙のQ&A:和紙の原料となる楮(こうぞ)1kgあたりからA4ほどの紙は何枚ほどできるのでしょうか?
2017年07月15日
*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****
![和紙の原料となる楮(こうぞ)](https://washi.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/f5c4e89f54fb209493b15ba286fca46e-300x200.jpg)
和紙の原料となる楮(こうぞ)
A4用紙の種類にもよりますが、一般的な上質紙(コピー用紙・化学パルプ100%使用・重量は1枚あたり約4g程)を想定してお応え致します。
結論からいうと、楮(こうぞ)原料1㎏から、A4紙が10枚程作れます。
楮の原木を100とすると、使用出来るものは僅か4%といわれています。どれくらい少ないかというと、洋紙原料の木材パルプの場合は、原料100に対して90~95%。純度の高い化学パルプの場合は50%程が残るそうです。
つまり同じ原料の重さから、化学パルプだとなんと125枚程のA4紙が作れる計算です。強靭な繊維を持ち、耐久性の高い和紙の貴重さが分かりますね。
※和紙と洋紙の違いを詳しくお知りになりたい方は、下記弊社ブログ記事をご覧ください。