夏季休業のお知らせ:休業日2017年8月11~15日

誠に勝手ながら、2017年8月11日(金)~8月15日(火)まで、浅倉紙業株式会社、ショールーム紙あさくらは夏季休業とさせていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただきますよう宜しくお願い致します。

 

【休業中のお問合せについて】
メール、Faxによるお問合せは休業中も受付けております。
ただし、ご回答は通常営業となります8月16日(水)より順次対応させて頂きます。

 

【オンラインショップWashiあさくらについて】
お休み期間中は、商品出荷・お問合せについてもお休みを頂いております。
期間中に商品お届けをご希望のお客様は、事前にご注文をお願い致します。

・和紙アートパネル加工品:8月6日(日)中のご注文で、8月10日出荷可能。
・受注生産和紙ラウンドブーケ:8月2日(水)中のご注文で、8月10日出荷可能。
・上記以外の商品:8月10日(木)15時までのご注文で当日出荷可能。
※当日出荷は、お支払方法がクレジットカード・PayPal ・翌月後払い決済(Paidy)の場合のみ。

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和紙のQ&A:和紙と洋紙のはっきりとした違いを教えて下さい。また、洋紙はなぜ酸性紙にしているのですか?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

和紙と洋紙がどのようにして生まれたかを知ると、その違いがよくわかります。

 

【和紙の誕生】

和紙の起源は中国で生まれた麻を原料とする紙です。
610年にその製紙技術が日本に伝わり、独自の文化によって「和紙」が生まれました。

中国と同様に、日本では筆と墨に適する紙が求められ、より美しく書き味のよい和紙の開発が進められました。
原料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の靭皮(植物の外皮の下にある柔らかな内皮)繊維が使われています。繊維は長く強靭なため、薄くても強い紙が作れます。

 

【洋紙の誕生】

中国で生まれた紙の製造法が西洋に伝わり、発展したものが洋紙です。
西洋では印刷の需要が拡大し、安定的に高品質な紙を量産できるよう改良が進められました。
主に水性インキに適する厚みや表面の滑らかさ、にじみの少なさが求められました。

原料はパルプ(針葉樹・広葉樹の幹を原料としたもの)のほか、用途に合わせて様々な薬品が使われています。
繊維は短く細いですが、1本の木から原料が多くとれるので量産に向いています。

※参考記事:和紙の原料となる楮(こうぞ)1kgあたりからA4ほどの紙は何枚ほどできるのでしょうか?

 

【和紙と洋紙の違い】

それぞれの文化に合わせて進化したことで、和紙と洋紙に明確な違いが生まれました。
まとめると下記のようになります。

 

■原料:和紙(楮・三椏・雁皮)、洋紙(パルプ)

■紙質:和紙(表面は荒く不均一)、洋紙(表面は滑らかで均一)

■繊維:和紙(繊維が長く強靭)、洋紙(繊維が短い)

■量産:和紙(不向き)、洋紙(容易)

■価格:和紙(高価)、洋紙(安価)

※参考記事:和紙と洋紙の違いとは-第2回 「 和紙ってどんなもの? 」 編

 

【なぜ洋紙は酸性紙なのか】

酸性紙の原因となっていたのは、インクのにじみを防ぐために使用される薬品です。
ご存知の通り酸性紙は経年により紙がボロボロになってくるため、現在は改良された「中性紙」が主流となっています。

寿命に関しては保存状態にもよりますが、洋紙の酸性紙は約50~100年、中性紙は約300~400年といわれています。和紙は、最も古いものが正倉院に保管されている702年(大宝2 年)の美濃、筑前、豊前の戸籍用紙。つまり1300年以上も前のものです。

 

【すべての和紙が長寿命なわけではない】

和紙といっても、パルプを混合させたものや薬品を使ってコストを抑えたものもあります。
当然ながら全ての和紙が長くもつわけではありません。

本物の和紙は薬品を一切使用せず、繊維を出来るだけ傷めないように原料処理され漉かれています。
これらの和紙は経年により原料の葉緑素がぬけ、白くなっていくことも特徴の1つ。
主に、重要無形文化財や絵画の修理修復に使われています。

※参考記事:修理修復用紙を漉いている悠久紙(五箇山和紙)見学に行ってきました。
※参考記事:10年以上張り替えいらずの障子紙!本物の和紙はこんなにも違う

 

弊社では用途に合わせた和紙をご提案・販売しております。
もしご不明な事がありましたらご遠慮なくお問い合わせください。

和紙ブーケ・花束(ピンク系の薔薇と小花)の製作事例を追加しました。

結婚1周年(紙婚式)に奥様へのプレゼントとしてご依頼頂いた、特注和紙ブーケの制作事例を追加しました。

鮮やかなピンク系の薔薇に、青い小花を加えて可愛らしく仕上げました。
結婚式で使用されたブーケをもとに制作しているので、プレゼント後には自然と式当日の話で盛り上がりそうですね。
※下記リンクより事例をご覧頂けます。

ピンク系のバラと、青い小花の和紙ブーケ(紙婚式ペーパーフラワー)斜め上から
ピンク系のバラと、青い小花の和紙ブーケ(BQ_15)
■ご用途:結婚記念日(紙婚式)プレゼント
■和紙の花について:
土佐和紙(高知県)をはじめとした国産和紙を使用して作られた花や葉。
和紙の良し悪しが仕上がりに影響するため、素材作りから染色、加工、アレンジメントに至るまで全て自社一貫制作でおこなっています。和紙の花は枯れる心配がなく、いつまでも美しく咲き続けます。

和紙のQ&A:和紙の原料となる楮(こうぞ)1kgあたりからA4ほどの紙は何枚ほどできるのでしょうか?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

A4用紙の種類にもよりますが、一般的な上質紙(コピー用紙・化学パルプ100%使用・重量は1枚あたり約4g程)を想定してお応え致します。

 

結論からいうと、楮(こうぞ)原料1㎏から、A4紙が10枚程作れます。

 

楮の原木を100とすると、使用出来るものは僅か4%といわれています。
どれくらい少ないかというと、洋紙原料の木材パルプの場合は、原料100に対して90~95%。純度の高い化学パルプの場合は50%程が残るそうです。

つまり同じ原料の重さから、化学パルプだとなんと125枚程のA4紙が作れる計算です。
強靭な繊維を持ち、耐久性の高い和紙の貴重さが分かりますね。

 

和紙のQ&A:習字に使われている半紙は純粋な和紙ですか?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

今では100均でも売っている半紙。えっなんでそんなに安いの?と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一言で和紙といっても、原料や配合率、製法などによって様々なものがあります。
和紙の定義が無いに等しいため「習字に使われる半紙が純粋な和紙か」を判断するのは簡単なことではありません。

 

そこで今回は、半紙の種類についてまとめました。
種類が分かるだけでも、購入の際に参考になりますよ。

 

【半紙の種類一例】
主な産地:高知、愛媛、静岡。※改良半紙は愛媛、静岡。

 

機械漉きパルプ半紙(円網み-まるあみ):表面がつるつるしている。大量生産が可能で安価なため、主に学童や初心者用として使われる。

機械漉きパルプ半紙-模造半紙(短網-たんもう):表面が手漉き和紙のような風合い。和紙に書き味も似ていることから、一般的な練習用に使われることが多い。

漢字用半紙(手漉き半紙・機械漉き):やや厚手で、表面が少々ざらつきのある風合い。原料は楮・三椏・雁皮・ワラ・パルプなど。配合や組み合わせが様々あり、書き味やにじみ具合が異なる。

かな用半紙(手漉き・機械漉き):雁皮を主原料とした薄手で、表面がなめらかで光沢がある和紙。そのほかにも楮・三椏・雁皮・マニラ麻・ワラ・パルプ等を混合させたものがあり、組み合わせによって風合いや価格が異なる。

改良半紙(手漉き・機械漉き):三椏を原料とする薄手の和紙。

 

半紙にはパルプが主原料の和紙風のものから、純粋な和紙の半紙まで、様々な種類があることをお分かり頂けたかと思います。
見分け方は非常に難しいところですが、一つの目安として「値段」があります。
書き味も異なる事から、可能であれば試し書きされる事をおすすめ致します。

 

皆さんが必要としたときに、一番求めている和紙をお買い求め頂けたら幸いです。

和紙のQ&A:和紙の耐久年数は何年くらいでしょうか?

*****日本の和紙について分からない事にお答えする「和紙のQ&A」*****

 

日本で最も古い和紙は何年前の物がご存知でしょうか。
正解は、なんと1300年以上。漉かれたのは702年(大宝2年)で、正倉院に保管されている美濃国(岐阜県南部)、筑前国(福岡県西北部)、豊前国(福岡県東半部と大分県北部)で漉かれた戸籍用紙です。

 

そんな事から「和紙は1000年もつ」と言われていますが、実際には全ての和紙がそれだけの長い年月もつわけではありません。
和紙の耐久性を大きく左右するポイントは2つあります。

 

■どの様な原料を使用し、どの様な処理を行って漉かれた和紙なのか。

■保存・使用環境

 

~良質な和紙は経年に強い~

弊社でも取り扱っている灰煮障子紙使った障子は、10年経っても変色や破れがありませんでした。少なからず紫外線の影響は受けているとはおもいますが、見た目の変化がないのにはビックリですね。長持ちする和紙には

■化学薬品を一切使わないため、和紙繊維が傷んでいない

■和紙原料100%で漉いている(パルプなどを使わない)

■国内原料を使用している(日本の原料は強靭な繊維を持ち、品質が安定している)

という特徴があります。

 

長期保存を想定し、原料の選定から加工方法にこだわった良質な和紙。そして、良い使用環境であれば1000年の年月にも耐えられるのです。
文化財の修理修復で使用する様な和紙は、「いつ・どこで・誰が・どの様な原料を使って・どの様に処理して漉いたのか」を記録として残し、必要な時に手に入れられるようにしています。

 

~和紙の保存の天敵~

保存・使用環境はとても重要です。
例えば、常に太陽光にさらされているような障子紙などは、紫外線などの影響から劣化が進みやすいといえます。

■湿気・水気:カビなどの恐れがある。

■紫外線:劣化が進みやすい。

 

和紙には、安価なお土産用から長期保存を目的としたものまで様々なものが出回っています。
一概にすべてが長持ちするというわけでは無いので、用途に合わせて最適な和紙を選んで下さい。

和紙アートパネルの事例(AP_10)を追加しました。

玄関ホール用としてご依頼頂いた、創作和紙アートパネル事例を追加致しました。

設置をお考えの空間は、床以外“白と黒”で統一され、落ち着きのあるモダンな雰囲気。
「既にあるインテリアアイテムとの調和や、空間のイメージに合わせて落ち着いたデザインにしたい」とのご希望をうけて、サイズやデザインをご提案しながら打ち合わせを行いました。下記リンクよりご覧頂けます。

玄関ホール用の創作和紙インテリアアートパネル(右斜めから)
玄関ホール用の創作和紙アートパネル(AP_10)
■寸法:W700mm×H200mm×T20mm
■仕様:墨染め楮紙、五彩箔、ラメ入り樹脂ライン

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